この職場の魅力って?
少子化なのに需要が高いのはなぜ?
現在の日本は少子高齢化です。子どもの数が年々減少しているわけですが、それに伴い小児科の需要も減っているのかといえばそうではありません。小児科はまだまだ不足している状態です。なぜ子どもの数が少ないのに小児科の需要は増しているのでしょうか?
それは小児医療が時代とともに変遷しているからなんです。医学の専門分化が進み、これまでは内科医も子どもを診療していましたが、今は診なくなってきているんです。また、インターネットの普及により、知りたい情報を気軽に調べられるようになりました。それによって、一般の人たちの医学に対する知識も深まっています。その結果、「小児専門医に診てもらいたい」と希望する人が増え、小児科の需要が高まっているんですよ。
あらゆる角度で健康を支えている
どれだけ注意しても病気になることを100%防ぐことはできません。ですが、病気によって心と体の成長が妨げられるのは避けなければなりません。小児科は生まれたての赤ちゃんや小さな子ども、小学生や中学生など、成人するまでの子どもたちの診察、治療を行うところです。「生まれた時から同じ先生に診てもらっている」という人も少なくありません。
生まれた時は3キロほどしかなかった赤ちゃんが、1年経ったら体の大きさは倍になり、言葉を話したり、歩いたり。そのうち、幼稚園や小学校に通うようになり、思春期を迎えると恥ずかしがって口をきいてくれなくなったりもしますが、子どもが健やかに成長していく姿を見れるのは嬉しいものです。小児科は病気だけではなくあらゆる角度から総合的に子どもたちの健康を支えているんです。
小児科だからこそ身につくスキル
子どもは大人のように上手に言葉で伝えることができません。特に赤ちゃんや乳児は言葉を話すことすらできないため、どのような症状なのかを言葉で理解するのは難しいでしょう。ですが、泣き方の違いや動きの緩慢さなど、さまざまなサインは出しています。その小さなサインを見逃すことなく受け取ることを小児科では大切にしています。言葉そのものではなく、体の声を聞いているんですね。このように鋭い診察力は小児科でなければ身につかないでしょう。
子どもの笑顔が一番!
小児科の魅力は色々ありますが、一番はやっぱり子どもたちの笑顔が見られることでしょう。普段とは違う体調に辛さや痛みを抱えてはいますが、それがなくなった時の嬉しそうな笑顔は周囲の人たちも元気にしてくれます。子どもたちの元気と笑顔を守ること。それが小児科の一番大切な仕事なんです。